第59回日本産科婦人科内視鏡学会学術講演会
会長挨拶

第59回日本産科婦人科内視鏡学会学術講演会開催にあたって

第59回日本産科婦人科内視鏡学会学術講演会
会長 北脇 城
京都府立医科大学大学院女性生涯医科学 教授
第59回日本産科婦人科内視鏡学会学術講演会 会長

令和元年9月12日(木)より3日間、第59回日本産科婦人科内視鏡学会学術講演会を国立京都国際会館(京都市左京区)で開催させていただきます。伝統ある本会の学術講演会を担当させていただくことを光栄に存じます。

今回の学術講演会は新元号「令和」を迎えて最初の開催となります。平成の30年間の鏡視下手術の発展には目覚ましいものがありました。報告された症例数でみると、産婦人科領域では平成2年には年間約1,900例にすぎなかったのが、平成29年には約99,000例にまで増加しており、ほどなく年間10万例を超えることが確実となっています。これは最も多い腹部外科領域に匹敵する症例数であり、内視鏡外科手術総数の40%を占めています。また、産婦人科領域のうち子宮鏡の占める割合は17%と増加傾向にあります。手技の進歩とともに医療機器と材料の急速な開発がこの大躍進を支えてきました。さらに婦人科悪性腫瘍領域では、平成26年に子宮体がん手術が最初に保険収載され、平成30年4月には子宮頸がん手術、そしてロボット支援下の良性子宮全摘術と子宮体がん手術が保険収載され、新たな展開へと突入しました。

本学術講演会では、平成時代の発展の総決算を後世に遺すとともに、令和時代の方向性をしっかりと見据えていきたいと考えています。初級者から上級者まで皆さんに楽しんでいただけるようにするために、さまざまな企画を準備しています。

国立京都国際会館はJR京都駅から地下鉄1本で直通です。懇親会は、9月13日(金)に予定しています。なお、観光地や、祇園、先斗町、木屋町などの夜の街へのアクセスも便利です。日頃ご多忙の皆様におかれましては、古都の情緒を楽しみ、ストレスを解消していただけたら幸いです。最近は観光客増加のために宿泊施設確保が困難になってきています。どうぞ早めに確保いただき、多くの皆様のご来場を心よりお待ちしています。